秋田生まれのお米・あきたこまちの魅力を発信!

秋田生まれのお米・あきたこまちの魅力を発信!

スーパーなどでは必ず陳列されており、価格もお手頃で親しみやすいイメージのあるあきたこまち。品質も高く、日本の食卓にぴったりのもちもちとした食感が大人気で、毎日食べている家庭も多いのではないでしょうか。そんなあきたこまちの魅力やおすすめの食べ方・料理について、これからたっぷりと紹介します。

あきたこまちの特徴

あきたこまちはその名の通り、秋田県で開発されたお米です。コシヒカリの系譜を汲んでおり、モチモチした食感、強い粘りなどを特徴としています。コシヒカリと比べると甘味はそれほど強くなくあっさりした味わいです。和食との相性が非常に良く、どんなおかずにもよく合うオールマイティーさを持ちます。白米はもちろんのこと、その強い粘り気のおかげで、玄米の状態で食べてもパサつかずに美味しく食べることができます。

東北のブランド米の主力品種ですが、今や東北のみならず全国でもトップクラスの人気を誇るお米となり、その人気はコシヒカリに次ぐものとなっています。秋田県で開発されたお米ではありますが、特に品種登録はされていません。そのため、秋田県が最大の産地なのはもちろんですが、岩手県、茨城県や愛媛県などでも栽培されています。秋田県産のあきたこまちに負けず劣らず、各地で美味しいあきたこまちが栽培・収穫されているのです。

スーパーや米店でも購入できますが、重くて運ぶのが大変な場合には、ネットスーパーや米農家のオンラインショップなどで購入することで、自宅の玄関先まで届けてもらえるので便利です。新米の季節には予約注文しておくことで、いち早く旬の味覚を楽しむこともできます。昨今は栄養療法やダイエットの方法として糖質制限が広く知られるようになったことから米を敬遠する人も多くなっていますが、糖質もまた体に必要な栄養素の1つです。もちろん食べ過ぎには気をつけて、主菜や副菜で必要な栄養素をふんだんに摂れるように工夫することが大切です。これからも、日本人が大切に育て愛してきた美味しいお米を大切にし、美味しい食卓を楽しんでいきましょう。

あきたこまちの誕生秘話と名前の由来

秋田県は寒冷な気候のため、晩生種で倒伏しやすいコシヒカリを栽培することができませんでした。そこで、秋田県のような気候の土地でも栽培ができる早生種でコシヒカリタイプの美味しいお米を作りたいという思いから、あきたこまちは開発されました。当時、東北では決して育種が盛んではありませんでした。冷害に強い品種の米を生み出すための国の事業が行われていましたが、うまくいかずに打ち切られてしまったのです。育種には多大な予算と労力が必要だったため、農業試験場も乗り気ではありませんでした。

しかし、そんな中でも時代は変わっていき、お米には量より質が求められるようになっていきました。秋田県は戦後の食料不足を乗り越えて見事に米の名産地になっていましたが、需要に応えて新しい品種を作っていかなければ時代についていけなくなってしまいます。あきたこまちの誕生は、そもそもは1975年に福井県の農業試験場にて、コシヒカリと奥羽282号とを人工的に掛け合わせたのが始まりです。福井県の農業試験場では、この掛け合わせをした次の世代の種は秋田での栽培に適しているのではないかと考えました。そんなわけで、秋田県の農業試験場はこのあきたこまちの元となる種を譲り受けたのです。

この貴重な種より育種作業が進められ、倒伏に強い新品種が生まれました。1981年にこの品種に「秋田31号」という開発番号がつけられたのです。この素晴らしい新品種にふさわしいネーミングをと、ブランド名は公募されました。公募により、新品種は秋田県湯沢市小野の小野小町生誕伝説にちなんだ「あきたこまち」の名に決定したのです。この名前には、美しい小野小町のように、末長く誰からも愛される美味しいお米になるように、という願いが込められています。その後2年間、秋田県内の各地の農家で秋田31号の現地栽培をした結果、最初の食味試験で非常に優秀な結果をおさめることができました。

そんなふうに紆余曲折を経て誕生したあきたこまちは、福井県と秋田県が品種登録の権利を譲り合った結果どちら側も登録しなかったために、全国で栽培されるようになったのです。全国各地で栽培されることで品質が不安定になるなどの懸念もありましたが、栽培法などの技術もどんどん改良されていったため、どこで収穫されたあきたこまちも変わらぬ美味しさと品質を保っていくことに成功しました。あきたこまちは、今や押しも押されもせぬ人気ブランド米に成長し、コシヒカリに次ぐ良食味の米として愛されるようになりました。

今後もまた、進んでいく温暖化に合わせて新しい品種を作っていくことが求められており、今あるコシヒカリやあきたこまちを超えるような美味しさのお米の品種を作っていくことも課題となっています。

あきたこまちによく合う料理とは?

あきたこまちは、甘みがあっさりしており旨味の強いお米です。基本的にはどんな料理ともよく合い、冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりにもぴったりです。洋食にも和食にも合い、寿司飯や丼物にしても美味しいなど、オールマイティーにどんなシチュエーションにも合わせられるお米です。そんな中でも特に相性が抜群だといわれるのが薄味の和食です。お米の主張が強すぎずおかずの味を引き立ててくれるので、バランスの良さが際立ちます。

素朴な煮物やお味噌汁などの汁物、焼き物などはもちろん、酢の物や漬物などのさっぱりしたおかずと合わせるのがおすすめです。素材も魚、肉、卵料理など、どんなものでもおかずの存在感を引き立ててくれます。

炊飯器で作れる鯛めし

鯛を丸ごと1匹使った鯛めしは見た目も豪華で、だしが効いて美味しく、お祝い事やパーティーにもぴったりのメニューです。あきたこまちの旨味とあっさりした鯛の味がともに引き立ちます。

材料

あきたこまち3合、鯛:1匹(切り身でも可)、料理酒:大さじ2、みりん:大さじ1、塩:小さじ3分の2、だしの素:(小さじ3分の2)、生姜の絞り汁:小さじ1

作り方

  • あきたこまちは研いで水気を切っておきます。鯛には塩を振っておきましょう。
  • クッキングペーパーを敷いたフライパンに鯛を載せて焼きます。
  • あきたこまちを炊飯器の釜に入れ、料理酒(大さじ2)、みりん(大さじ1)、塩(小さじ3分の2)、だしの素(小さじ3分の2)、生姜の絞り汁(小さじ1)を入れます。さらに、水(3カップ ※600ml)を入れます。
  • 焼いておいた鯛を入れて、白米を炊くときと同じメニューで炊飯します。
  • 炊き上がったら、鯛は一度お皿に取り出し、身をほぐして骨を取り除いてからご飯に混ぜて、できあがりです。

具沢山の五目いなり寿司

あきたこまちにはお寿司のメニューもぴったりです。シンプルないなり寿司も美味しいですが、ここでは具をたっぷり加えた五目いなり寿司のレシピを紹介します。具材はお好みでこんにゃくや鶏肉などを加えてもいいでしょう。

材料
【稲荷揚げ】油揚げ10枚、だし汁400ml、しょうゆ大さじ4、砂糖大さじ5、みりん大さじ6 【具材】干し椎茸3つ、ごぼう10cm程度、れんこん70g、にんじん5cm程度、だし汁50ml、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1、みりん大さじ2分の1【寿司飯】あきたこまち1.5合、料理酒大さじ2分の1、酢大さじ2、砂糖大さじ1、塩小さじ1と5分の1

作り方

  • 油揚げは湯抜きをしてから軽く絞り、半分に切っておきます。
  • 干し椎茸を水に入れて戻しておきます。
  • 干し椎茸が戻ったら細切りにし、ごぼうはささがき、れんこんは皮をむい2mm幅のいちょう切りに、にんじんは細切りにしておきます。
  • だし汁(400ml)としょうゆ(大さじ4)、砂糖(大さじ5)、みりん(大さじ6)を鍋に入れて煮立たせ、油揚げ(10枚)を入れて落し蓋をして煮含めます。冷ましている間に味が染み込みます。
  • あきたこまちを研いでざるにあげ、しばらくおいておきます。
  • 鍋に、干し椎茸、ごぼう、れんこん、にんじん、だし汁50ml、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1、みりん大さじ2分の1を入れて煮含め、煮えたらざるに上げて冷まします。
  • 炊飯釜にあきたこまちと水(300ml)を入れて炊きます。
  • 鍋に料理酒(大さじ2分の1)、酢(大さじ2)、砂糖(大さじ1)、塩(小さじ1と5分の1)を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止めて冷まします。
  • あきたこまちが炊けたらすし酢を入れてさっと混ぜます。手早く混ぜたらさらに具材を入れて混ぜ合わせます。
  • 稲荷揚げ用の油揚げに具材を混ぜた寿司飯を入れて、包んだらできあがりです。ここではすべて手作りで作っていますが、手間がかかって大変であれば、すし酢や稲荷揚げなどは市販のものを活用してもいいでしょう。
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