ひとめぼれは「オールマイティー」なお米!特徴や味、おすすめ料理をご紹介

ひとめぼれは「オールマイティー」なお米!特徴や味、おすすめ料理をご紹介

香りとうまみ、甘みのバランスが良く、幅広い料理に合うお米を探しているなら「ひとめぼれ」がおすすめです。ひとめぼれは流通量が多いため、購入したことがある人も多いのではないでしょうか?この記事ではひとめぼれをもっとおいしく味わうために、特徴や味、相性の良いおすすめ料理を紹介します。

ひとめぼれとは?

まずはひとめぼれがどんなお米なのか知っておきましょう。ひとめぼれの基礎知識を紹介します。

ひとめぼれ誕生のいきさつ

ひとめぼれは1991年に宮城県の古川農業試験場で生まれました。ひとめぼれ誕生のきっかけとなったのは、1980年に起こった大冷害です。それまで宮城県ではササニシキが多く作付けされていましたが、冷害によって大打撃を受け、冷害に強い新品種の育種に取り組むことになりました。研究の結果、味の良いコシヒカリと、冷害にも病気にも強い初星(はつぼし)の組み合わせによってひとめぼれが誕生することになったのです。ひとめぼれは育てやすい上、味と香りも良く粘りも強かったため、わずかな期間で人気の品種になりました。

名前の由来

ひとめぼれは色ツヤが良く味もおいしいことから、「見た目と味に”ひとめぼれ”するようなお米」を表現して命名されました。ひとめぼれという名前は全国から集まった3万8,000件以上の応募の中から、宮城県庁の命名審査会において選ばれたものです。ひとめぼれが誕生した当時、地名や米の特徴が入っていない名前は珍しかったようです。

生産・流通量はコシヒカリに次ぐ第2位

宮城県で生まれたひとめぼれは高い評価を得て、東北地方を中心に作付面積を伸ばしていきました。現在では全国各地で栽培されていて、ひとめぼれの生産量・流通量はともにコシヒカリに次いで第2位となっています。コシヒカリに負けないおいしさがあり、コシヒカリよりも粒が大きいのにもかかわらず、価格的には手ごろなのが人気の秘密です。

ひとめぼれの主な産地

ひとめぼれは東北地方を中心に日本各地で作付けされています。主な産地はひとめぼれが生まれた宮城県のほか、岩手県、秋田県、山形県、福島県などです。九州や沖縄でも作付けされています。同じひとめぼれでも産地によってそれぞれ味が異なるといわれているため、食べ比べしてみるのも良いでしょう。

ひとめぼれの見た目と味の特徴

よく「バランスが良い」と表現されるひとめぼれ。ここでは見た目と味の特徴を紹介します。

見た目の特徴

ひとめぼれは粒が大きめで、丸みがあるのが特徴です。ほかの銘柄に比べると、白さとツヤがあります。炊き上げると粒がぷっくり、ツヤツヤして美しく見えます。

味の特徴

ひとめぼれは、味のバランスが非常に良いお米です。程よい粘りとうま味があり、香りも良好。炊き上がりはふっくらとしていて、お米の一粒一粒に存在感があります。コシヒカリに近い甘みがありながら、口当たりはさっぱり。そのため、和食はもちろん洋食や中華といったこってり味のおかずにもよく合います。食感はやわらかめでのどごしが良く、冷めてもおいしいのも人気の秘密です。幅広い料理に合う飽きのこない味なので、毎日食べるお米にうってつけです。

ひとめぼれを選ぶポイントは?

ひとめぼれは香りも食感も良いお米ですが、よりおいしく食べたい場合は選び方も大切です。ここでは、ひとめぼれを選ぶときに確認したいポイントを紹介します。

産地にこだわる

ひとめぼれは全国各地で栽培されていますが、もともとは宮城県の古川農業試験場で誕生したお米です。つまり、宮城の気候風土に合わせて研究され、生み出された品種といえます。原産地である宮城県産のひとめぼれは食味も良く、一般社団法人日本穀物検定協会によって行われる「米の食味ランキング」でも毎年高い評価を得ています。このランキングは複数産地のコシヒカリをブレンドしたものを基準米とし、基準米と試験対象の産地品種とを比較して評価します。評価は5段階で、基準米とおおむね同等のものが「A’」、基準米よりも特に良好なものが「特A」、良好なものが「A」、やや劣るものが「B」、劣るものが「B’」です。

精米したてのものを選ぶ

お米は精米してすぐが一番おいしいといわれています。これは、お米の表面の脂質が時間とともに酸化していくためです。酸化が進むとお米本来の粘り気が失われ、もちもち感がなくなって味が落ちてしまいます。そのためおいしいお米を食べたいなら、こまめに精米するのが一番。一般的には、精米してから夏場は2週間程度、冬場は1ヶ月程度で味が落ちるといわれています。玄米で購入し、食べる直前に自分で精米するのも良いですが、やはり手間がかかります。そんなときは、精米したてのお米をこまめに購入するのも一つの手です。精米したてのお米を定期的に配送するサービスもあるので、利用してみてはいかがでしょうか。

栽培方法をチェックする

おいしいだけではなく安心・安全なお米が欲しいという場合、栽培方法もチェックしてみましょう。市販のお米の中には「特別栽培米」と表示されているものもあります。特別栽培米とは、生産地域の慣行レベルに比べて、節減対象農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量が50パーセント以下で栽培されたお米のことです。

ひとめぼれのおいしい食べ方

ひとめぼれをおいしく味わうために、炊飯の方法を押さえておきましょう。ここではお米をおいしく食べるための4つのポイントを紹介します。

水にこだわる

お米を研ぐときは、水にもこだわってみましょう。水道水の場合、お米ににおいが移ってしまうことがあるといわれています。浄水やミネラルウォーターを使えば、水道水で研ぐよりもおいしく炊き上がります。水を入れたらお米を軽くかき混ぜ、水を捨てましょう。これを2~3回程度繰り返してお米を研いでください。なお、お米を洗ったあとにざるで水を切って放置するのは、お米が乾燥するため避けた方が無難です。もしも必要な場合は、濡れたふきんをかけて乾燥を防ぐと良いでしょう。

しっかり水につける

お米を研いだあと、すぐに炊くのではなく夏場は30分、冬場は1時間程度置いて水を吸わせましょう。このひと手間で、炊き上がりがグッとおいしくなります。時間に余裕がある場合、夏場は1時間、冬場は2時間ほど水につけてみてください。なお、炊飯器によっては「炊き上がりまでの時間」に浸水時間も含まれている場合があるので、説明書を確認することをおすすめします。

炊き上がりにほぐす

ごはんが炊けたら、すぐにしゃもじで全体をほぐして混ぜてください。ごはんの余分な水分が飛び、よりおいしくなります。さらに、全体をしっかりとほぐすことで釜の中の水分が均一になり、ごはんにツヤが出ます。ほぐさずに放置すると、表面についた水分でごはんがふけやてしまい、ごはん粒がくっついたり固まったりして食感が悪くなるので要注意。炊飯が終わったあとは釜の中の温度が徐々に下がっていくので、炊き上がりから10分以内にほぐすのがおいしくなるポイントです。しゃもじで混ぜるときはお米をつぶさないよう、底からふんわりと持ち上げるようにすると食感良く仕上がります。

お米は冷蔵庫で保管する

お米を開封したあとは、冷蔵庫で保管しましょう。お米表面の脂質が酸化するスピードが遅くなるので、常温で保管したときに比べておいしさを長く保てます。さらに、できるだけ空気に触れないよう、密閉容器やポリ袋などに入れて保管することをおすすめします。ペットボトルに入れて保管するのも良いでしょう。ちなみに、お米を炊くときは常温に戻さなくても、冷蔵庫から出した冷たい状態のままで大丈夫です。

ひとめぼれに合うおすすめの料理とは?

ひとめぼれは和食・洋食・中華と幅広い料理に合う、オールマイティーなお米です。こってり味からあっさり味までいろいろなおかずと合いますが、ここではお米をメインに考えたときに特におすすめの料理を紹介します。

炊き込みご飯

ひとめぼれは粘り気が強すぎず粒立ちが良いため、炊き込みごはんによく合います。お米がしっかりとしているため崩れにくく、キレイに炊き上がるのもポイントです。お米自体の味があっさりしているため、どんな素材を合わせても邪魔をせず、おいしい炊き込みご飯に仕上がります。鶏肉や野菜、きのこ類といった基本の具材のほか、ひじきや海鮮と合わせてもおいしいです。ひとめぼれは冷めても固くなりにくいので、余った炊き込みご飯でおにぎりを作るのもいいでしょう。

丼もの

粒立ちがよくしっかりとしているひとめぼれは、丼ものにも最適です。味自体はさっぱりとしていて口当たりが良いため、どんな具材にも合い、素材そのもののおいしさを際立たせてくれます。和・洋・中と幅広い料理に合うひとめぼれは、こってり系からあっさり系までさまざまな丼にマッチ。カツ丼や鰻丼、中華丼、海鮮丼など、どんな丼でもおいしく仕上がります。

カレー

日本の家庭で食べられるカレーはとろみがあるため、それほど粘り気の強くないお米が合います。さらに、カレー自体がこってりした味なので、お米はあっさりした風味のものがおすすめ。粘りは適度でさっぱりとした口当たりが特徴のひとめぼれは、日本のカレーの味を引き立ててくれます。

おにぎり

ひとめぼれは程よい粘り気があり、冷めてもおいしいのでおにぎりにぴったりです。さっぱりした風味なので、鮭やおかかといった基本の具材はもちろん、味の濃い食材や個性が強い食材とも好相性。例えば豚キムチやウインナーソーセージ、チーズ、生ハムといったこってり味の具材を入れてもおいしいおにぎりができます。オムライス風のケチャップ味や、バター味などもおすすめです。ぜひ、いろいろな具材を使ったおにぎりを試してみてください。

お弁当

食感がやわらかめで冷めてもおいしいひとめぼれは、お弁当にももってこいのお米です。スーパーやコンビニのお弁当にも、ひとめぼれが使われていることは少なくありません。ひとめぼれは幅広いおかずに合うため、焼き魚や卵焼きといった和風のおかずとも、ハンバーグやエビフライといった洋風のおかずとも相性抜群です。

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