意外と知らない?お米1合の豆知識

意外と知らない?お米1合の豆知識

お米の分量を表す「合」という単位。日常的に使っている単位にもかかわらず、1合が何グラムなのか、また何人前に相当するかなど、知っているようで意外とわからないものです。人数分のお米を炊くのに何合のお米が必要か、そういう豆知識を身に付けておくと何かと便利でもあります。そこで今回は、意外と知らないお米1合の豆知識について紹介します。

お米1合ってどれくらい?

そもそも、「合」という単位が使われるようになったのは江戸時代だといわれています。江戸時代では、お米で税を納めていたので、「合」の他にも「升(しょう)」や「石(こく)」「俵(ひょう)」など、お米の重さや分量を表すさまざまな単位が使われていました。戦後になって計量法が改正され、数や量の単位が国際基準に合わせられたため、「合」などの日本独自の単位は公式には使われなくなりました。しかし、現在でもお米やお酒の単位として「合」や「升」は日常的に使われる単位です。

お米1合は何グラム?

日常で一般的に使われる単位でも、実は意外と知らない「合」の具体的な重さ。わかりやすくグラム数に変換してみましょう。1合のお米は、炊飯前の状態で約150gとされます。150gというと、中サイズのじゃがいも1個くらいの重さです。ただし、お米の重さは諸条件によって変わってくる点には注意が必要です。たとえば、新米と古米では水分の含有量が異なるため、同じ1合のお米でも具体的な重さには多少の誤差が生じます。また、炊飯前と炊飯後では、水を吸収しているので当然1合あたりのグラム数も変わってきます。

お米1合は何ml?

お米を炊く際は、計量カップで分量を計算してから水加減を量るものです。計量カップの単位はグラムではなくml(ミリリットル)やccなどですから、グラムとはまた単位が変わってきます。お米1合をml(ミリリットル)で換算すると、約180mlとなります。計量カップ1杯分です。ただ、市販の計量カップは200mlで作られている場合が多いため、200mlのカップで1杯分のお米を量ってしまうと誤差が生じます。ここでいう計量カップ1杯分とは、お米の計量専用の180mlカップで計算した場合です。180mlの計量カップは日本独自の規格で、まさにお米1合を正確に量るために作られたものです。

お米1合は何人前?

炊飯するとお米が水を吸収するので、炊飯後のお米は炊飯前より重くなります。炊飯時の水加減にもよりますが、炊き上がったお米1合の重さは約330~350gです。中サイズの茶碗に普通盛りでよそえば、その重量は約150gとなります。これを「合」で換算すると、およそ0.4合。つまり、お米1合を炊飯した場合、約2人前のごはんが出来上がる計算です。コンビニのおにぎりサイズなら、お米1号はおにぎり3つ程度となります。もちろん、もともとたくさん食べる人なら、お米1合くらいでちょうど良いという人もいるでしょう。そのため、お米1合が何人前に相当するのかは、それぞれの家庭の事情などによって変わってきます。

正しく計量しよう!お米1合あたりの水加減

お米の炊き上がりは、水加減によって決まるといっても過言ではありません。そもそもお米を炊く作業には、基本的に水しか使わないため、水の調節が炊きあがりの良し悪しを大きく左右するのです。それでは、お米1合あたりに入れる水量の目安はどの程度なのでしょうか。ここでは、お米1合あたりの水加減を解説します。

お米1合あたりの適切な水加減

昔から、お米を炊く際の水加減は、お米の体積に対して2割増だといわれています。つまり、お米1合が180mlですから、1合に対する水加減は180×1.2で216mlが目安です。ただし、炊く前に洗米したお米は、その時点で少し水分を吸収しています。そのため、洗米を炊飯する場合、水の量はお米1合に対して1.1~1.2倍の200ml程度が適切だとされています。一方、炊飯前に研ぐ必要のない無洗米の場合は、水の量を少し多めにしましょう。お米1合なら、1.2~1.3倍の約220mlが水量の目安です。

とはいえ、炊飯器でお米を炊く場合は、内釜に目盛が刻印されているので、それに合わせて水を加えれば問題ありません。内釜の目盛はその炊飯器にとって適切な水量となっているので、炊飯器に専用の目盛が付いている場合はそちらを基準に水を入れたほうが確実に計量できます。むしろ、炊飯器でお米を炊く場合は、水量以上にお米の計量に気を使いましょう。計量カップなどで量るだけなので簡単に見えますが、カップに入れたときにすりきりをしないと、1合を正確に量れない場合があります。すりきりとは、箸などを使って計量カップのふちを平らにならすことです。すりきりをすることで、カップ1杯を誤差なく計量できるので、計量カップでお米1合を量る際は必ずすりきりしてなるべく正確に計量しましょう。

新米と古米で水の量は変わる?

お米の品種や品質によって、水の量は少し加減を加えたほうが良いとされています。たとえば、新米と古米では水分の含有量が多少異なります。古米に比べて、新米はやや水分量が多いため、新米を炊く際は水の量を1割程度減らすのが一般的です。ただし、現在では新米でも古米でも徹底した管理体制で保存されているため、水分の含有量もそこまで違いはないとされています。ですから、基本的には同じ水量で炊飯してみて、出来具合に応じて次から水の量を調整してみると良いでしょう。

水の量は好みに合わせて調節しよう

炊き上がったお米の仕上がりは、水の量を調整することで変わってきます。水を多めに入れれば、炊飯後のお米はふっくらと仕上がりますし、逆に水を少なくすれば、やや硬めのお米が出来上がります。お米の炊き具合は人によって好みが分かれるものです。ふっくらしたみずみずしいお米が好きなら水を多く、硬くしっかりした食感を楽しみたいなら水を少なめに入れるなど、自分の好みに合わせて水の量は調節しましょう。

パンより少ない?1合あたりのお米に含まれる糖質

健康志向の高まりやダイエットブームによって、糖質制限しながら食事を摂っているという人も多いでしょう。お米は糖質の代表格として、食卓から退かれることも少なくありません。ただ、お米1合あたりの糖質がどのくらいか、しっかり理解できているでしょうか。糖質制限をする場合でも、まずは主食であるお米にどのくらいの糖質が含まれているのか正確に知ることは大切です。

お米1合あたりの糖質は?

それでは、お米1合あたりで計算した場合、どの程度の糖質が含まれているのでしょうか。炊飯後のお米1合を330gとすると、お米1合分の糖質は差引き法による計算で117.5gです。カロリーでいうと、515kcalです。次に、茶碗1杯あたりの糖質を計算してみましょう。中サイズの茶碗1杯は約150gとなるので、150gのお米を食べたときの糖質を割り出します。その数値は53.4gです。カロリーで換算すると、茶碗1杯分は234kcalとなります。

パンとお米の比較

パンとお米を比較した場合、どちらがより低糖質なのでしょうか。わかりやすいように、同じ100gあたりで見てみましょう。お米100gの糖質が35.6gなのに対して、食パン100gの糖質は42.2gです。カロリーはお米100gが156kcal、食パン100gが248kcalとなっています。つまり、同じ量のパンとお米なら、お米のほうが糖質やカロリーが低いという計算です。もちろん、お米にもパンにも、糖質以外にタンパク質や脂質なども含まれています。お米に比べてパンのほうがカロリーが高いのも、パンのほうがお米よりタンパク質や脂質の含有量が多いためです。

糖質制限するならお米はむしろ必要?

お米1合は茶碗およそ2杯分となるので、1合のお米を食べれば糖質も多く摂取してしまうでしょう。しかし、健康にとって栄養バランスは不可欠な要素です。糖質を過度に制限すれば、筋肉量の低下や集中力の減退を招くこともあるため、制限し過ぎず糖質も適度に摂取していくことが大切です。そのなかで、お米はパンに比べて糖質が少なく、カロリーも低い傾向にあります。また、腹持ちが良いため、間食を減らす効果も期待できます。むしろ、お米がダイエットの手助けになってくれるケースもあるので、ダイエットするなら糖質を過剰に制限するのではなく、どのように摂取するのかを考えるべきでしょう。

お米1合は何粒?お酒の1合とは違う?お米1合の豆知識

お米1合にはどのくらいの米粒が入っているのでしょうか。江戸時代には「ムシヤフナ(64827)」という言葉がありましたが、これはお米1升分の米粒の数を表す用語です。お米1升は1合の10倍、すなわち10合なので、お米1合あたりの米粒は約6500粒となります。お米1合が茶碗約2杯分なので、茶碗1杯には3200粒程度の米粒が入っている計算です。

お米1合は稲穂だと何本くらい?

稲穂1本あたりの米粒は約100粒とされます。稲穂を株分けして1つの束にした場合、稲穂の数は約20本となるので、1束あたりの米粒は約2000粒です。つまり、1合のお米は3束から3.5束の稲穂から作られるということです。そのように考えると、普段何気なく食べているお米がとてもありがたく感じられるのではないでしょうか。

お米1俵は何合?

お米1升は1合の10倍なので10合となりますが、お米1俵は合で換算すると何合になるのでしょうか。実は1俵は1合の100倍というわけではありません。お米1俵は約60kgですから、合で換算すると約400合となります。一方、同じお米の単位である「石(こく)」は計算しやすく、1石は1合の1000倍、すなわち1000合です。ちなみに、お米屋さんによく置いてあるお米1袋は、約30kgなので合で換算するとおよそ200合となります。

日本酒とお米は同じ単位?

日本酒はお米から作られるので、お米と同じように「合」で単位が量られます。ただし、日本酒の1合とお米の1合は違います。お米の1合が約150gなのに対して、日本酒の1合は約180gです。同じ180mlの計量カップに入れた場合、日本酒は180gとなりますが、お米は150gにしかなりません。これは固形物のお米をカップにすくうと、粒と粒の間に隙間ができるからです。その隙間分がおよそ30gとなります。同じ1合でもグラム数に差ができるのはこのためです。

お酒を飲むときに使われる1合枡も、もちろん1合分のお米や日本酒がちょうど入るように計算されています。ただし、1合枡は四隅が直角になっているので、1合枡でお米をすくうと隙間ができやすくなります。この隙間分で1合より少なくなってしまうことがあるので、1合枡でお米を量る際は桝を揺らすなどして全体に満遍なくお米が入るようにしましょう。

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