ゆめぴりかはどのようなお米なの?おいしさが際立つおすすめの料理が知りたい!

ゆめぴりかはどのようなお米なの?おいしさが際立つおすすめの料理が知りたい!

「ゆめぴりか」は比較的新しい銘柄ですが、おいしさが評価されている人気のお米です。「日本一おいしいお米を」という思いから作られ、その味を守るために品質管理にも力を入れています。今回は、ゆめぴりかの特徴や相性のよいおすすめの料理を紹介するので、ぜひ参考にしみてください。

ゆめぴりかの特徴とは?

お米はアミロースの含有量が低いほど強い粘りを持ち、タンパク質が低いほどやわらかく炊きあがります。ゆめぴりかは、「北海287号」と「ほしたろう」を交配させたお米です。北海287号はアミロースの低さから粘りとおいしさを持つお米ですが、収量性がいまひとつでした。そこで、収量性があるほしたろうと交配します。ほしたろうは収量性の高さだけでなく、病気になりにくい性質も持っていました。2つを交配した結果、優秀な品種となって誕生したのがゆめぴりかです。ゆめぴりかは適度な粘りと、ほどよいやわらかさが特徴です。甘みがあり、ツヤのある美しいごはんに炊きあがります。おいしさが高く評価され、ファーストクラスの機内食にも選ばれました。

ゆめぴりかはブラインドテストでも、有名な銘柄をおさえて高い評価を獲得しました。ブラインドテストとは銘柄名を隠して行うテストであり、客観的な評価を得られます。炊く前と炊いたあとの外観・香り・硬さ・粘り・おいしさについて評価するものです。日本穀物検定協会で毎年行われている「米の食味ランキング」でも、「特A」という最高ランクの評価を得ています。有名な銘柄のなかで最も高い総合評価となり、1位を獲得しました。

認定マークやコンテストで品質を守る

ゆめぴりかのおいしさや品質を守るため、「種子更新率100%」「栽培適地での生産」「タンパク含有率基準」などの生産ルールが定められています。おいしいお米を作りたいという思いからルールは厳しい基準となっており、その基準は生産者が中心となって決めました。基準を満たしたゆめぴりかには、認定マークが与えられます。認定マークはおいしさや安全・安心の証です。また、毎年「ゆめぴりかコンテスト」という品評会を行い、1番おいしいお米を作った生産者には最高金賞がおくられています。認定マークやコンテストがあることは、生産者のおいしいお米を作りたいという思いを大きくしてくれるでしょう。米作りのやりがいにつながり、品質管理にも役立ちます。

約10年もの研究で誕生したゆめぴりか

ゆめぴりかは、日本一おいしいお米を目指して作られた品種です。誕生までには、とても長い年月がかかりました。1997年、品種開発のために交配されていた約15万株が北海道の試験場に植えられ、全国各地の研修者が集結して開発をはじめます。「食味」「収量」「耐冷性」の観点から優れたものを絞り込んでいく作業をくり返し、地道に研究を続けました。そのなかで、理想に近い食味と耐冷性に優れた検体を発見しますが、4年目には収量が不合格となってしまいます。一方で食味の観点はとても優れており、その後も大切に育て続けていました。

2004年になると、研究員らは「特A」級の食味がある品種開発の要請を受けます。大切に育て続けていた種子で再試験に挑戦することにしました。結果は見事合格となり、その後も検証を続けて「上育453号」を誕生させます。これが、ゆめぴりかです。150万株のなかで最も優良なもの1株がゆめぴりかとして認められるまで、約10年もの期間を費やしました。「おいしいお米を作りたい」という思いを持ち続けた研究者たちによって生まれた努力の賜物です。

しかし、ゆめぴりかを全国の人に食べてもらえるはずの2009年には、冷害の発生により不作となってしまいます。2009年は夏の日照不足と、7月中旬以降に低温となったことで冷害が発生しました。これを機に冷害対策を強化し、ゆめぴりかはさらなるおいしさを目指して進化を続けます。栽培マニュアルを作り、基本的な技術を見直しました。2011年になると、全国デビューしたゆめぴりかは食味のよさから注目されます。おいしいと評判になり、その名を有名にしました。

ゆめぴりかという名前は、3000通以上もの一般公募から選ばれた品種名です。「日本一のおいしいお米を」という「夢」と、アイヌ語で美しいという意味の「ピリカ」を組み合わせた造語となっています。名前のとおり、ツヤツヤで美しい見た目に炊きあがり、おいしさでも高評価を獲得した日本を代表するお米になりました。ゆめぴりかの開発研究は長期間に及びましたが、研究者たちの地道な作業のおかげで、誰もが知るおいしいブランド米に成長しています。

ゆめぴりかに合うおすすめの料理

ゆめぴりかは、噛めば噛むほど甘みが広がります。味わい深く、おかずやふりかけがなくても、おいしさを堪能できるといわれているお米です。まずは、シンプルにお米だけで食べてみましょう。適度な弾力があり冷めてもおいしいので、おにぎりやお弁当のごはんにも向いています。時間がたってもパサつかず、おいしく食べられるでしょう。なかでも、お米のおいしさが存分に味わえる塩おにぎりがおすすめです。

比較的どのようなおかずにも合いますが、もっちりとした甘いお米だからこそ、相性がよいおかずとイマイチ向かないおかずがあります。炊き方によるものの、もっちりとしたやわらかさがお寿司には向きません。カレーやチャーハン、丼ものはパラパラに炊きあがるお米のほうが合うでしょう。ゆめぴりかは、味の濃い和食や洋食との相性がよいです。おかずの存在感に負けないお米のおいしさを感じられます。ゆめぴりかに合うおすすめの料理をいくつか紹介しましょう。

肉じゃがなどの煮物

しっかりとした味付けの肉じゃがは、ゆめぴりかのおいしさを際立たせてくれます。しょうゆのしょっぱさが、お米の甘さとぴったりの相性です。甘めの肉じゃがよりも、しょうゆのしょっぱさをきかせた肉じゃがのほうが合うでしょう。基本的に煮物全般に合いますが、しょうゆ味をきかせるようにすると、ゆめぴりかの甘さによく合います。

唐揚げ

ゆめぴりかは、食べごたえのある肉料理と相性がよいです。また、お米のもっちり感は揚げ物に合うといわれています。基本的なしょうゆ味の唐揚げのほか、カレー味など味付きの唐揚げも合うでしょう。ネギダレなどに絡ませた唐揚げもおいしいです。揚げた鶏肉を甘酢につけて、タルタルソースで食べるチキン南蛮もよく合います。

焼肉や生姜焼き

焼肉の濃い味のタレは、ゆめぴりかとの相性がぴったりです。お肉とごはんの組み合わせは、子どもがよろこんでたくさん食べてくれるでしょう。北海道でよく食べられているジンギスカンにもよく合うので、北海道生まれのゆめぴりかと組み合わせてみてはいかがでしょうか。生姜焼きとの相性もよいです。キャベツの千切りなど生野菜と一緒に皿へ盛ると、野菜にもタレが絡んでおいしく食べられます。ごはんとお肉、野菜をバランスよく食べられるので、普段生野菜をあまり食べない人にもおすすめです。

ハンバーグ

ハンバーグは子どもから大人まで、年齢を問わず人気のメニューであり、ごはんが進むおかずです。濃い味のソースとジューシーな肉汁がおいしく、ゆめぴりかにとても合います。ハンバーグは存在感のある料理ですが、ゆめぴりかのおいしさもハンバーグに負けない存在感を感じられるでしょう。

塩鮭

朝ごはんの定番である塩鮭とも相性がよいです。鮭は比較的どのお米とも合いますが、もっちりとして甘みのあるゆめぴりかとの組み合わせは最高といえるでしょう。ゆめぴりかのもっちりとした食感をいかし、おにぎりにするのもおすすめです。冷めてもおいしく食べられます。

イワシの蒲焼き

タレがよく絡んだイワシは、ごはんをかき込みたくなるおいしさがあります。栄養価の高い魚なので、子どもから大人までにおすすめのおかずです。普段はあまりお魚を食べないという子どもでも、蒲焼きのタレがおいしくて、ごはんと一緒にたくさん食べてくれるでしょう。

すき焼き

すき焼きの濃い味付けは、ゆめぴりかにぴったりです。割り下のしょっぱさと甘さがお肉や野菜に染み込んで、ごはんと一緒に食べたくなるでしょう。

おいしく炊きあげるコツ

相性のよい料理と合わせることはもちろん、炊き方にもこだわってみませんか。よりおいしく食べるためにはお米の特徴を知り、それに合わせた炊き方をするのがコツです。ゆめぴりかは、ほどよいやわらかさがあります。そのため、炊くときの水分量を少しだけ減らすのが、おいしく炊き上げるコツです。きちんと炊けると美しいツヤがあり、ほどよい粘りと上質な甘みを感じられます。お米をおいしく炊くポイントをあらためて確認してみましょう。

最初に入れた水はすぐに変える

お米をとぐときに、最初にお米と触れた水はすぐに捨てましょう。とぎはじめのお米は、水を吸収しやすいです。お米の表面に残っているぬかを洗い流す感覚で、軽く底から混ぜる程度にし、お米がぬかのにおいを吸ってしまわないようにしましょう。しっかり水を切ったら、お米をかき回すようにして20回ほどとぎます。このとき、力が強すぎるとお米が割れてしまうことがあるので注意しましょう。といだら水を入れて底から軽く混ぜ、白いとぎ汁を捨てます。とぐ回数は3回くらいが目安ですが、水が透明になるまでくり返すとおいしさや栄養まで少なくなるので気をつけましょう。

浸水したほうがおいしく炊ける

浸水せずに炊くこともできますが、浸水したほうがお米の中心部分にまで熱が通りやすくなるのでおいしくなります。お米に含まれるデンプンをアルファー化させることでもっちりと甘く炊きあがることから、芯までしっかりと水を吸わせるのがコツです。少なくとも30分以上、できれば1時間以上浸水するようにしましょう。とくに寒い季節は、浸水に時間がかかります。

ゆめぴりかは水を減らして炊く

お米一合につき、大さじ1杯分の水を減らしましょう。ほどよいやわらかさが魅力のゆめぴりかは、少なめの水にするとおいしく炊けます。

炊きあがったら混ぜる

粒をつぶさないように混ぜましょう。混ぜることで水分が飛び、ふっくらとしたツヤのあるごはんになります。

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